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【Laravel】ローカル環境をそのまま外部公開【shareコマンド】

Laravel

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はじめに

Laravelを開発している際に、他の人にローカル環境に構築したアプリを見てもらいたい時ないでしょうか。

今回は、Laravelのローカル環境で作成しているアプリを、そのまま外部公開する方法をまとめます。
一時的に公開して、他人に確認してもらう場合に便利です。

Laravel Sailに組み込まれているサービスで、直ぐに利用することができます。
Laravel Sailについては、以下の記事で詳しく解説しています。

Windows
Mac
使用するバージョンなど
  • Windows 11 or macOS Monterey (M1)
  • Laravel 9
  • Sail

2022/01/14 WindowsとMacを使い、最新バージョンで確認しました。

他にも私のブログで、Laravelについて解説している記事がありますのでご覧ください。

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【紹介】個人開発

私の個人開発ですがQuiphaというサービスを開発しました。(Laravel, Vue3など)
良かったら、会員登録して動作を試してみて下さい。

また、Laravel 9 実践入門という書籍を出版しました。
Kindle Unlimitedを契約している方であれば、読み放題で無料でご覧いただくことができます

是非多くの方に読んでいただき、Laravelの開発に少しでもお役に立てたら幸いです。

VS Codeの用意

VS Codeのインストール方法は、以下の記事にまとめましたのでご覧ください。

設定方法は以下を参考にしてください。

ローカル環境を公開

ローカルで開発中の環境を他人に確認してもらう方法として、同一LAN内であればIPアドレスでアクセスできますが、LAN外の人と共有する場合は、例えば公開サーバ(エックスサーバーなど)に構築する必要があります。

Laravel Sailのshareコマンドを利用すると、一時的に開発環境をそのまま公開(共有)できます。

後述しますが、実際はExposeというトンネリングサービスを利用します。

GitHub - beyondcode/expose: A beautiful, fully open-source, tunneling service - written in pure PHP
A beautiful, fully open-source, tunneling service - written in pure PHP - GitHub - beyondcode/expose: A beautiful, fully...

類似のサービスにngrokがありますが、Exposeはオープンソースです。
PHPで作成されオープンソースですので、不審なコードが入りにくくそういう面でもメリットです。

オープンソースですので自分のサーバーに、Exposeサーバーを入れて使うこともできます。

主な用途

以下のような場合に、便利だと思います。

  • バグが出て、先輩やメンターにローカル環境のアプリを確認して欲しい
  • 仕様について、問題ないかチームメンバーに確認して欲しい
  • 操作性について、お客様に確認して欲しい
  • 勉強会などで、一時的に触ってもらいたい
  • Webhookのテストにも

実際に動くローカル環境をそのまま見てもらいたい場合に便利です。

例えば不具合を他の人に確認してもらいたい場合、ソースコードだけでは分からず環境やデータに依存する場合もあります。
わざわざAWSや公開サーバーにデプロイして確認してもらうのは面倒でしょう。

手軽にローカルの環境を外部公開できるのはメリットだと思います。

ただし当然ですが、確認用のためのツールである点注意しましょう。

本番環境は、エックスサーバーなどの公開サーバーに構築しましょう。
以下の記事を参考にしてください。

ランダムURLが発行されるとはいえ外部からアクセスできるようになるため、テスト環境で実データや個人情報を含まない方がよいでしょう。

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公開

まず、Laravel Sailでプロジェクトを作成しましょう。

次に、以下のファイルを修正します。

app\Http\Middleware\TrustProxies.php
class TrustProxies extends Middleware
{
    /**
     * The trusted proxies for this application.
     *
     * @var array<int, string>|string|null
     */
    protected $proxies = '*';

ローカル環境を公開するのは、以下のコマンドを実行するだけです。

$ sail share

初回起動時は、ExposeのDockerイメージのダウンロードとコンテナ作成のため若干時間がかかります。

実行後、以下のようにURLが表示されます。

Thank you for using expose.
Shared URL:             host.docker.internal:80
Dashboard:              http://127.0.0.1:4040
Public HTTP:            http://xxxx.laravel-sail.site:8080
Public HTTPS:           https://xxxx.laravel-sail.site

例えば、スマホからWi-Fiを切って「Public HTTP」にアクセスしてみましょう。
外部からローカルの環境にアクセスできることが確認できます。

試しに認証機能を導入してみましょう。

viteでCSSやJSをビルドしましょう。

$ sail npm run build

shareコマンドで表示されたURLにアクセスしましょう。

http://xxxx.laravel-sail.site:8080/register

登録画面が表示されました。
正常に登録し、ログインできることを確認しましょう。

もちろん、ローカル環境に外部からそのままアクセスしているため、DBのデータもそのままの状態で操作することができます。

localhostではなく、公開URLでアクセスできます。
これで、LAN外の人にもローカル環境を直接確認していただくことができます。

管理画面

shareコマンド起動中に、以下のURLにアクセスすると、Exposeの管理画面にアクセスできます。

http://127.0.0.1:4040/

以下のような管理画面が表示されます。

アクセスすると、リクエストやレスポンスの詳細が表示されます。

Expose

shareコマンドは、Exposeを利用しています。
Laravel専用のツールではなく、それ以外でも使用することができます。

ちなみに以下のソースを見ると、ExposeのDockerコンテナを作成しているのが分かります。

vendor\laravel\sail\bin\sail
    if [ "$EXEC" == "yes" ]; then
        docker run --init --rm -p "$SAIL_SHARE_DASHBOARD":4040 -t beyondcodegmbh/expose-server:latest share http://host.docker.internal:"$APP_PORT" \
            --server-host="$SAIL_SHARE_SERVER_HOST" \
            --server-port="$SAIL_SHARE_SERVER_PORT" \
            --auth="$SAIL_SHARE_TOKEN" \
            --subdomain="$SAIL_SHARE_SUBDOMAIN" \
            "$@"

        exit
    else
        sail_is_not_running
    fi

仕組み的には、ローカル開発環境→LaravelのサーバにあるExposeサーバー→アクセス端末のような流れです。

ExposeのサーバはLaravelのサイトにインストールされているものを使うようになっており、無料で利用できます。

ちなみにshareコマンドに不具合があり、以前GitHubで報告し対応してもらいました
Exposeのサーバーを更新してもらい、解決できました。

"sail share" redirects don't finish loading · Issue #487 · laravel/sail
Sail Version: v1.16.2 Laravel Version: 9.35.1 PHP Version: 8.1.11 Host operating system: Windows11(WSL2) / macOS Descrip...

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脆弱性を抱えたアプリケーションの場合、攻撃を受ける可能性があり大変危険です。
作成したアプリケーションは、脆弱性対策も意識しましょう。

GitHubと連携

GitHubと連携する方法を解説しました。
プロジェクトの管理はGitHubを活用しましょう。

GitHub Copilot

GitHub Copilotを導入し、AIにコーディングをサポートしてもらうこともできます。

さいごに

今回は、Laravelのローカル環境で作成しているアプリを、そのまま外部公開する方法をまとめました。

他にも私のブログで、Laravelについて解説している記事がありますのでご覧ください。

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