はじめに
私は十年以上Evernoteを、プライベートでも仕事でも毎日使用してきました。
そんな私が去年、Notionへ移行しました。
今回は、EvernoteからNotionへ移行する手順をまとめました。
移行した理由ですが、以下の記事も参考にしてみてください。
移行について
移行する方法は、公式で用意されているツールか、オープンソースで公開されている非公式のツールでもできます。
後述しますが、個人的には非公式ツールをお勧めします。
試しに、Evernoteで作成した以下のノートをそれぞれのツールで移行してみます。

公式の移行ツール
移行
まずは公式の移行ツールで試してみます。
Notionの画面の一番左下のメニューに「インポート」がありますので、クリックします。

インポート方法はいくつかありますが、Evernoteを選択します。

Evernoteへサインインします。

権限を確認します。
有効期限は初期値で一年が設定されています。
移行にそれほどかからないので、任意で設定します。

連携が完了しましたので、Evernoteのノートブックの一覧が表示されます。
インポートしたいノートブックにチェックを入れインポートをします。

インポートが始まります。

確認
移行が完了しました。
Evernoteのノートブック単位で、Notionのページが作成されます。
ノートは、データベースの一覧として作成されました。

移行したノートを確認しましょう。
画像が移行されていません。
また、チェックリストや文字の装飾、テーブルやコードブロックなどが正しく移行されません。

非公式ツール
移行
以下の、enex2notionというツールを使用します。
今回はWindowsで説明しますが、Macでも可能です。
Macの手順は以下を参考にしてください。

以下のサイトからツールをダウンロードします。
「bin_enex2notion_0.2.25_win_x64.zip」をダウンロードしました。

ダウンロードしたZipファイルを解凍します。
解凍したフォルダの中に、「enex2notion.exe」ファイルが一つあります。

Evernoteからノートをエクスポートします。
ノートは複数選択して、エクスポートすることもできます。
(Evernoteは一度に最大50件のノートを選択可能)

ENEX形式(.enex)ファイルでエクスポートします。

エクスポートしたファイルを「evernote.enex」という名前に変更し、先ほど解凍したフォルダに移動します。

次にNotionのトークンを取得します。
ChromeでNotionにログインします。
Chromeのアドレスバーの左隣の鍵アイコンをクリックし、Cookieを選択します。

「www.notion.so」→「Cookie」→「token_v2」をクリックします。
コンテンツの値をコピーします。
(v02%3Auser_token%3~から始まる文字列)

以降、PowerShellで操作します。

enex2notion.exeがあるフォルダへカレントディレクトリを移動します。
cd C:\Users\xx\Downloads\bin_enex2notion_0.2.25_win_x64
インポートするため、以下のコマンドを実行します。
トークンは、先ほどコピーした文字列になります。
./enex2notion --token トークン --done-file done.txt "evernote.enex"
確認
移行が完了しました。
Evernoteのノートブック単位で、Notionのページが作成されます。

ページを開くと、インポートされたノートがデータベースの一覧として作成されました。

ページを開いてみると完ぺきではないものの、コードブロックやテーブル、画像などもインポートされています。

他
Notionは標準でも機能が豊富で、様々な管理を行うことができます。
Notionを使ってパスワード管理を行う例は、以下の記事を参考にしてください。
さいごに
今回は、EvernoteからNotionへ移行する手順をまとめました。
もしEvernoteからNotionへ移行を考えている方に参考になればと思います。
コメント