自分だけのクイズ作成 - Quipha公開中

【KDP】Kindleでペーパーバックを出版してみた【紙の書籍】

Kindle本
スポンサーリンク

はじめに

この度、KDP(kindle direct publishing)を通じて、ペーパーバック(紙の書籍)を出版いたしました。
Kindle なら個人でも簡単に出版ができます!

KDP とは、Kindle ダイレクト・パブリッシングの略です。
KDP に登録することで Kindle へ出版でき、Amazon のサイトで何百万人もの読者に販売できます。

Kindleはもちろん電子書籍の出版も可能ですが、今回はペーパーバックを出版してみた流れや所感などをまとめました。

電子書籍の出版について

ペーパーバック版を出版する前に前提として、すでに電子書籍の出版はしておりました
その状態であれば、ゼロからペーパーバックを作るわけではありませんので、スムーズに出版ができました。

ちなみに私が出版した電子書籍につきましては、以下をご覧ください。

Kindleで書籍を出版するメリットは、以下が挙げられます。

  • 印税(ロイヤリティ)が高い
  • 在庫を抱える必要がない
  • 個人でも気軽に無料で出版できる

私自身 IT エンジニアであり、長年この業界で働いてきましたが、沢山の技術書を読んできました。
紙の書籍を読むことが多いですが、近年では Kindle などの電子書籍を購入し読んでいます。

その私が、技術書を出版いたしました。

「まさか自分が書籍を出版!?」なんて夢にも思っていませんでしたが、実際に試してみるとそれほどハードルが高くありませんでした。

出版に必要なデータを用意し、個人でも KDP を通じて Kindle に出版できます。

電子書籍を出版しましたので、ついでにペーパーバック版を出版してみたといったところです。
本記事では、KDPのペーパーバックの出版方法や、試してみた結果のポイントなどを解説します。

KDPで紙書籍(ペーパーバック)を出版できるようになったのが2021年10月20日のようで、あまり情報がなく苦労しました。

ペーパーバックについて

KDPペーパーバックとは

KDPのペーパーバックは、購入があってから印刷する、いわゆるオンデマンドで行われます。

本の印刷は KDP がオンデマンドで行い、印刷コストはロイヤリティから差し引かれます。したがって、印刷代の前払いや、在庫の心配は不要です。

https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201834340

KDPで出版するにあたり、初期費用やランニングコストはかかりません
また、在庫を抱える必要がありませんので、出版自体のリスクがありません。

売れた場合に、印刷コストが引かれます。
売れない場合は、何も費用はかかりません。

メリット・デメリット

私が出版したのはプログラミングの本ですが、やはり電子書籍よりは紙の書籍で読みたい人もいると思います。
(紙の書籍を読みながら、パソコンにソースコードをタイピングしたい場合など)

その他のジャンルでもある程度、紙の書籍の需要はあるのではないでしょうか。
出版する側のペーパーバックのメリットとして、そういったユーザへ訴求できるところだと思います。

出版する側のペーパーバックのデメリットしては、気軽に訂正できないところだと思います。
内容に誤りがあれば、正誤表などを公開して周知する必要があると思います。

そのため、校正・校閲は念入りに行う必要があるでしょう。

一方で電子書籍の場合は気軽に書籍の修正ができ、ユーザ側も書籍のアップデートを行うことができます。

電子書籍のアップデート手順は、以下の記事を参考にしてください。

試し読み

出来上がったペーパーバックの書籍に興味がありましたら、以下より購入いただければ幸いです。

内容や体裁については、Kindle本(電子書籍版)と同じです。
電子書籍については、Kindle unlimitedを契約している方であれば、読み放題で無料でご覧いただくことができます。

電子書籍もペーパーバックも、Kindleの商品詳細から試し読みを行うことができます。

実物(校正刷り)

ペーパーバックですが、出版する前に自分の確認用に校正刷りを行うことができます。
後述している、KDPの登録で書籍の情報を一通り入力した後、校正刷りを注文できるようになります。

書籍情報や、表紙、原稿など、一通りの登録が必要で、出版ができる直前の状態で注文することができます。

初めてのペーパーバックの出版でしたので、仕上がりなどが気になり、自分で注文してみました。

費用は、印刷コストと送料(410円)がかかり、1,000円程度でした。
費用は印刷コストの原価しかかからないため、通常の販売価格より安く校正刷り(実物)が手に入れられます。
そのため、販売できないようにするためか、以下のように表紙に「再販禁止」の文字が印字されます。

注文があってから印刷されますが、3日程度で届きました。

紙の書籍を受け取ったときは、個人でも手軽に出版できるんだなぁと改めて実感しました。

ペーパーバックですので、表紙のカバーなどはありませんが、書籍としての品質は思ったより良かったです

私の書籍では、画像やソースコードを多用していたため、どのように印刷されるかが不安でした。
今回は、前頁カラーで注文しましたが、以下のように画像の印刷も問題なく、ソースコードの表示も黒背景ですが滲んだりせず、しっかり読むことができました。

ちなみに私はこの校正刷りを二回注文しました。

最初はA5判サイズで制作し、校正刷りの書籍を確認したところ小さいと思いました。
その後、B5判サイズで作り直した経緯があります。

お金がかかりますので校正刷りを注文する前に、原稿PDFを数ページだけプリンターで印刷して確認すると良いと思います。

書籍のサイズについては悩ましいところですが、ページ数が多いと印刷コストが上がり、結果的に書籍の価格を高くせざるを得なくなります。
今回は書籍サイズを大きくし、文字サイズや画像を小さめにするなどして、ページ数を減らしました。

書籍サイズによって印刷コストは変わりません。

出版前準備

原稿の作成

まずは原稿の作成が必要です。
Kindle 本の制作方法は、テキストファイルや Microsoft Word でもできますが、私の場合は以下のツールで作成しました。

  • VS Code
  • Pandoc
  • Markdown
  • HTML
  • CSS
  • GitHub

若干の難易度は高いものの、ソースコードのハイライト表示や目次の自動生成、デザインを CSS で調整することができ、とても便利です。

私の場合は、プログラミングに関する技術書を制作するにあたり、以下をポイントとして挙げました。

  • プログラミングのソースコードを表示したい
  • 画面キャプチャを表示したい
  • 見出しや文字に枠などのデザインをしたい

Kindle 本の制作にあたり、色々なサイトを参考に始めたものの、かなり試行錯誤を繰り返しました。

思うようにレイアウトが調整できない、ファイル作成エラーなど、相当苦労しました。

作成方法

ちなみに、ペーパーバックではなく電子書籍の話になりますが、Kindle本の出版の流れや、ツールの使い方などを、以下の書籍で詳しく解説しています。
先に挙げた「Laravel実践入門」や以下の書籍自体も、この手順で作成しています。

ペーパーバック版を出版する前に、まずは電子書籍版を出版しましょう。

出版したいテーマが決まっていれば、本書を読むことで具体的なツールや制作方法を知ることができます。

また出版に興味があるものの、まだテーマが決まっていないという方にも参考になります。
手順の他に、私が既に出版している本に関して、制作過程や売り上げなども記載しています。  

そのため、書籍を出版することに少しでも興味をお持ちでしたら、読み物として読むこともできます。

本書を読み終えた後に、出版してみたくなるかもしれませんね、気軽に読んでいただければと思います!

スポンサーリンク

原稿ファイルの用意

PDFファイルの作成

さっそく、ペーパーバックを出版するための原稿ファイルを用意します。
ファイル形式はPDFになります。

一応、DOC (.doc)、DOCX (.docx)、HTML (.html)、RTF (.rtf) 形式でアップロードすることもできますが、KDPではPDF形式がお勧めとのことです。

ページ数によって、後述する表紙のサイズが変わるため、先にPDFファイルを完成させます。

私のやり方は、Markdown形式のテキストファイルで原稿を作成しますが、そのファイルを元にPDFファイルへ変換します。

変換方法については、結構ハマってしまいましたが、機会があれば別な記事で解説します。

pandocを使いMarkdownをHTMLに変換し、wkhtmltopdfを使用してHTMLをPDFに変換していました。

ちなみに作成したPDFは以下のようになりました。

電子書籍と違う点ですが、目次を作成する必要があります。

電子書籍の場合は文字サイズをユーザが選べるため、事前にページ数が分かりませんが、紙の書籍の場合は事前にページ番号を振る必要があります。

電子書籍とペーパーバックの違い

PDFで入稿するメリットとして、事前に体裁が分かることです。

余談ですが電子書籍の場合は苦労しました。
電子書籍をEPUB形式に変換しアップロードしましたが、Kindleアプリによってレイアウトが崩れるケースがありました。(レイアウトはCSSで調整していた)

初めてLaravelのKindle本を出版しましたが、iPhone版のKindleアプリでは問題なくても、Windows版のKindleアプリではレイアウトが崩れる・・ということがありました。

もちろん事前にAmazonが用意しているビューアがあり、それで問題なくても実際のKindleアプリではレイアウトが崩れてしまい苦労しました。

その点、ペーパーバックはPDFで作成するため、レイアウトのズレやフォントが違うなどのトラブルがありません。

表紙の作成

原稿PDFの作成が完了したら、表紙を用意しましょう。
こちらもPDF形式で用意します。

ペーパーバックの出版にあたり、表紙の作成方法とNGの場合の対策方法につきましては、以下の記事で解説しました。

KDPへ登録

登録

ペーパーバックの詳細情報

表紙と原稿が揃ったら、KDPへ登録します。
KDPの登録方法などは、以下の書籍に記載しています。
ペーパーバックを登録する基本的な流れは、電子書籍版と同じです。

ペーパーバックを作成します。

既に電子書籍版を出版している場合は、追加でペーパーバックの作成ができます。

ペーパーバックの詳細情報に、必要事項を入力していきます。

書籍名などは後から変更することができませんので注意が必要です。

ペーパーバックのコンテンツ

次に、ペーパーバックのコンテンツを登録します。

印刷版 ISBNは「無料のKDP ISBN」を取得しました。

ペーパーバックの印刷オプションを選択します。

私はカラーにしたかったため、「本文(プレミアムカラー)」を選択しました。
ちなみに、「本文(標準カラー)」は日本では選択できません。

判型、裁ち落とし設定、ペーパーバックの表紙仕上げ、ページを読む方向を選択します。
私は以下のように選択しました。

後から本文および用紙タイプ、判型を変更することはできませんので、注意が必要です。

次に、原稿と表紙をPDF形式でアップロードします。

本のプレビューの確認ができます。

ここまで入力すると、印刷コストが確認できます。

ちなみにLaravel本につきましては、電子書籍版が1,250円、ペーパーバック版は2,200円で販売しました。
それでも一冊当たりのロイヤリティは、電子書籍版の方が高いです。

ペーパーバックのロイヤリティの計算式は以下です。

(ロイヤリティ レート x 希望小売価格) – 印刷コスト = ロイヤリティ

参考:https://kdp.amazon.co.jp/ja_JP/help/topic/G201834330

ロイヤリティレートは、電子書籍の場合、条件により70%ですが、ペーパーバックの場合は60%です。
(さらに印刷コストが引かれる)
そのため、希望小売価格を高くしないと、ロイヤリティが低くなってしまいます。

ペーパーバック版の価格を低くすると、一冊当たりのロイヤリティが低すぎて、手間の割に儲からないといった状況に陥り、非常に悩ましいところです。

余談ですが個人的には、電子書籍でKindle unlimitedに対応して出版するのが、一番良いかなと思います。

ペーパーバックの価格設定

最後に、出版地域や主なマーケットプレイス、価格設定・ロイヤリティを設定します。

この時点で校正刷りの依頼が可能です。
問題なければ、「ペーパーバックを出版」ボタンをクリックして完了です。

出版

審査完了後、無事に出版されました。
売り上げはというと、電子書籍ほどではありませんが、少しずつ売れています。

私の出版した書籍については、Kindle unlimitedで読まれている方が多いと思います。

さいごに

初めてペーパーバック版の出版を行った時は、非常に苦労しました。
その後、もう一冊ペーパーバックを出版しましたが、一度経験していたため、スムーズに出版できました。

個人でも気軽に書籍を出版することができる時代になりました。
是非、皆さんも試してみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました