はじめに
今回は、さくらのレンタルサーバーでNPM(Node.js)をインストールする手順をまとめました。
さくらのレンタルサーバーですが、SSH接続しコマンドの実行もでき、Laravelが稼働する環境を作成することができます。
月額費用も固定で、コスパもよく、Webアプリケーションを公開する環境としてはオススメです。
新規申込方法については以下の記事を参考にしてください。
また、Laravelの環境を構築するにあたって、SSH接続する必要があります。
以下の記事を参考に、設定を行ってください。
他にも私のブログで、さくらのレンタルサーバーについて解説している記事がありますのでご覧ください。
環境
さくらのレンタルサーバーについて
さくらのレンタルサーバーは、個人から企業まで幅広い層の顧客に対応したサーバーを提供しています。
その安定性やサポート体制、セキュリティ面での信頼性が高く評価されており、広く利用されています。
2022年2月16日にリリースされた新サーバーでは、SSD化をはじめとした機材の刷新によって、従来サーバーと比較して5倍の高速化を実現したとのことです。
さくらのレンタルサーバへの申し込みは以下からできます。一番安いプランで、月額128円から利用できます。
SSHの接続もでき、無料のSSLや独自ドメインの運用も可能です。
例えば、PHPのLaravelで開発したWebアプリケーションを公開することもできます。
インストール
nodebrewのインストール
Node.jsを管理するためのツールである、nodebrewをインストールします。
以下のコマンドでnodebrewをインストールします。
% wget git.io/nodebrew
% perl nodebrew setup
インストール完了後、以下のメッセージが表示されました。
Fetching nodebrew...
Installed nodebrew in $HOME/.nodebrew
========================================
Export a path to nodebrew:
export PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH
========================================
ログインシェルをbashに変更します。
SSHアカウントのパスワードを入力します。
% chsh -s /usr/local/bin/bash
Password:
.bash_profileを作成します。
$ vi ~/.bash_profile
内容を以下のようにしました。
PATH=$HOME/.nodebrew/current/bin:$PATH
一度SSH接続を切り、再度SSH接続します。
パスが通っていることを確認します。
$ echo $PATH
/home/xxx/.nodebrew/current/bin:/sbin:/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/home/xxx/bin
nodebrewコマンドを実行すると、バージョンが表示されました。
$ nodebrew
nodebrew 1.2.0
Node.jsをインストール
Node.jsをインストールします。
以下のコマンドで、バージョンを指定してインストールしました。
(現時点でLaravel SailのNodeと同じバージョン)
$ nodebrew install-binary v18.15.0
以下のエラーになってしまいました‥
Error: FreeBSD amd64 is not supported. at /home/xxx/.nodebrew/current/bin/nodebrew line 785.
ソースからコンパイルしてみます。
% nice -n 20 nodebrew compile v18.15.0
ちなみにインストール可能なバージョン一覧は、以下のコマンドで確認できます。
$ nodebrew ls-remote
インストールされたNode.jsの一覧を確認します。
$ nodebrew list
v18.15.0
今回は上記のバージョンがインストールされましたので、以下のコマンドで有効にします。
$ nodebrew use v18.15.0
これでNode.jsがインストールされましたので、nodeとnpmのバージョンを確認します。
$ node -v
v18.15.0
$ npm -v
9.5.0
Nodeパッケージのインストールとビルド
NPMプロジェクトの直下で以下のコマンドを実行し、NPMパッケージをインストールします。
$ npm install
例えばViteのビルドを行ってみます。
$ npm run build
以下のようにkilledされ、実行されませんでした。
$ npm run build
> build
> vite build
Killed
優先度を下げて実行することで、ビルドを行うことができました。
$ nice -n 20 npm run build
> build
> vite build
vite v4.4.9 building for production...
✓ 46 modules transformed.
public/build/manifest.json 0.25 kB │ gzip: 0.13 kB
public/build/assets/app-4ed993c7.js 0.00 kB │ gzip: 0.02 kB
public/build/assets/app-dbe23e4c.js 29.10 kB │ gzip: 11.64 kB
✓ built in 304ms
さくらのレンタルサーバーにLaravel環境を構築する手順も参考にしてください。
さいごに
今回は、さくらのレンタルサーバーでNPM(Node.js)をインストールする手順をまとめました。
是非試してみてください。
さくらのレンタルサーバへの申し込みは以下からできます。他にも私のブログで、さくらのレンタルサーバーについて解説している記事がありますのでご覧ください。
コメント
記事をありがとうございました。
インストールの手続きを順番でやりましたが、このステップにエラーが発生しました。
他のバージョンを選んでも同じエラーがでました。
次のようなエラーです:
このエラーの原因・解決方法を知っていたらすごく助かります。
よろしくお願いします。
さくらのレンタルサーバーを新規契約して試しました。
以下のように優先度を下げて実行することにより、インストールができました。
記事は更新しました。
とても興味深い記事をありがとうございます。
さくらのレンタルサーバーを新規契約してやってみたのですがエラーが発生してしまいます。
を実行すると
このようなエラーが発生いたします。
でも同様のエラーが発生しました。
解決方をご存知でしたらご教授をお願いいたします。