はじめに
みなさんプログラミングの際にVS Codeを使っていますでしょうか。
私はよく使っています!
とても軽量ですし、必要最低限の機能はもちろん、ソースの管理や、デバッグ、強力な拡張機能など、非常に気に入っております。
今回はポータブル版のインストールをしてみます。
他にも私のブログで、VS Codeについて解説している記事がありますのでご覧ください。
ポータブルモードについて
ポータブルモードは、アプリケーションがインストールやシステム固有の設定に依存せずに実行できるモードを指します。
通常、アプリケーションを新しいコンピュータや環境で使用するには、インストールする必要があります。
しかし、ポータブルモードをサポートするアプリケーションは、特定のフォルダ内にすべての設定やデータファイルを保存するため、そのフォルダを他のコンピュータに移動させるだけで同じアプリケーションを利用することができます。
ポータブルモードは、アプリケーションの設定、ユーザーデータ、拡張機能などを含むすべてのファイルを1つのフォルダに保存します。
これにより、アプリケーションをUSBドライブやクラウドストレージに保存し、異なるコンピュータ間で持ち運ぶことができます。インストールや特定の環境設定を気にすることなく、アプリケーションを実行することができます。
また、通常のインストールモードでは、アプリケーションを実行する際にシステムのレジストリや環境変数に変更を加えることがありますが、ポータブルモードではこのようなシステムレベルの変更を行いません。これにより、システムに不要な痕跡を残すことなく、アプリケーションを使用することが可能です。
Windows
Zip版VS Codeのインストール
以下の公式ページよりダウンロードします。
私のマシンは64bitなので、64bit版をダウンロードします。
zipファイルをダウンロードし、解凍します。
Code.exeがVS Code本体になります。
この時、既にインストーラ版のVS Codeを使用している場合は、Code.exeを起動すると設定がされた状態になります。
VS Codeは以下の場所にユーザ情報を保存しています。
拡張機能: C:\Users\ユーザ\.vscode
設定: C:\Users\ユーザ\AppData\Roaming\Code
Zip版のVS Codeも上記のフォルダの設定などを参照するため、設定が共有されます。
設定を別にする場合は、先程解凍したフォルダに「data」フォルダを作成します。
再度、VS Codeを起動します。
そうすると初期状態で起動されました。
拡張機能や設定情報は、先ほど作成した「data」フォルダの中に格納されていきますので、USBメモリなどに入れてポータブル版として使用できますね!
逆にポータブル版ではない場合、VS Codeのアンインストール時は以下のフォルダを削除すると完全に初期化できます。
拡張機能: C:\Users\ユーザ\.vscode
設定: C:\Users\ユーザ\AppData\Roaming\Code
Insidersビルドの場合
先行して機能を使用したい場合、VS CodeのInsidersビルド版を使用することもあると思います。
その場合は、下記のフォルダに設定などが格納されているようです。
拡張機能: C:\Users\ユーザ\.vscode-insiders
設定: C:\Users\ユーザ\AppData\Roaming\Code – Insiders
Mac
VS Codeのダウンロード
通常通りVS Codeをダウンロードします。
Mac版のVS Codeをダウンロードします。
今回はM1チップのMacを使用しているため、「Apple Silicon」を選択しました。
zipファイルがダウンロードされますので、ダブルクリックで解凍します。
Visual Studio Code.appというファイルが展開されます。
Visual Studio Code.appを任意の場所に移動します。
今回はvscode-portableフォルダを作成し、その中へ移動しました。
この時、既にインストーラ版のVS Codeを使用している場合は、VS Codeを起動すると設定がされた状態になります。
VS Codeは以下の場所にユーザ情報を保存しています。
拡張機能: ~/.vscode/extensions
設定: ~/Library/Application Support/Code
VS Codeは上記のフォルダの設定などを参照するため、設定が共有されます。
ポータブル版として起動するには、Visual Studio Code.appと同じ階層に「code-portable-data」フォルダを作成します。
VS Codeを起動します。
警告が表示されますが、「開く」を選択します。
VS Codeが初期状態で起動されました。
拡張機能や設定情報は、先ほど作成した「code-portable-data」フォルダの中に格納されていきますので、USBメモリなどに入れてポータブル版として使用できますね!
逆にポータブル版ではない場合、VS Codeのアンインストール時は以下のフォルダを削除すると完全に初期化できます。
拡張機能: ~/.vscode/extensions
設定: ~/Library/Application Support/Code
さいごに
VS Codeはとても軽量で便利ですので、開発プロジェクトごとに環境を分けても良いかもしれませんね!
他にも私のブログで、VS Codeについて解説している記事がありますのでご覧ください。
コメント
VscodeがUSBで操作できることはしりませんでした。デスクトップ版をインストールしたばかりです。が、デスクトップ版をそのままにして、USB版を作成することは可能ですか。デスクトップ版をアンインストールしなければならない場合、
> 以下のフォルダを削除すると完全に初期化できます。
> 拡張機能: ~/.vscode/extensions
> 設定: ~/Library/Application Support/Code
この場合、フォルダーはどこにあるのでしょうか
アプリケーションフォルダへ移動したVS Code(インストールしたもの)は、アンインストールしなくてもポータブル版は別途作れます。
> フォルダーはどこにあるのでしょうか
ユーザホームにあります。
隠しフォルダになっていますので、Finderからアクセスする場合は、「command」+「shift」+「.」 で表示されます。