Clibor 2.3.0を公開
この度、Cliborのソースコードの大部分を作り直しました。
公開してから十年以上が経ちますが、これまで当時のイマイチな作りが残っていました。
それらを作り直すことにより、保守性の向上、パフォーマンス改善、さらに安定して動作することができるようになりました。
加えて、不具合対応や機能追加も行っています。是非バージョンアップをお願いします。
最新バージョンのダウンロードは以下をご覧ください。
バージョンアップの方法は以下をご覧ください。
描画の改善
描画について改善しています。
これまで、メイン画面の枠や一覧がチラつく場合がありました。
処理を見直すことにより、画面がチラつくことはなくなりました。
フォントの変更
各画面のフォントについてこれまではメイリオでしたが、Windows10以降で標準の「Yu Gothic UI」に変更しました。
それにより、OSの表示(例えばエクスプローラーなど)と馴染むようになりました。
メイン画面の一覧のフォーマットを変更可能
メイン画面の一覧のフォーマットを変更できるようになりました。
例えばショートカットキーの記号を変更したり、ショートカットキーと文章の間に自由にスペースを入れられます。
高解像度での表示の改善
近年、高解像度のモニターを使用している方は多いと思います。
例えば150%のように拡大率を変更している場合、これまでのCliborはメイン画面のタブや一覧などが若干ずれて表示されていました。
また、複数枚のモニターを使用しそれぞれで拡大率が違う場合も同様で、画面を行き来する際にずれていました。
本バージョンでは解像度が違うモニターを使用していても、拡大していてもずれることなく表示できるように改善しました。
初回起動時の設定の初期値変更
初回起動時の設定の初期値を変更しました。
Cliborには沢山の設定項目があります。
これまでは、初回起動後に設定をある程度カスタマイズする必要がありました。
そのため、カスタマイズする前に「使いづらい」と使用をあきらめた方もいると思います。
今回、初回起動時の設定を見直しました。
それにより、カスタマイズすることなく使いやすくなりました。
変更点は以下です。
カテゴリ | 設定 | 値 |
---|---|---|
基本動作 | 自動貼り付けを有効にする | ON |
Altキーを押しながら選択で逆の動作をする | ON | |
メイン画面 | 画面の透過率 | 90→100 |
一覧の上下余白 | 5→7 | |
フォント | 各フォント | メイリオ→Yu Gothic UI フォントサイズの変更 |
クリップボード | クリップボード履歴を保存する件数 | 108→10000 |
一覧に表示する件数 | 36→25 | |
定型文 | 定型文の一覧は「メモ」を表示する | ON |
画面表示制御 | マウスのホイールでページを切り替える | ON |
キーボードのPageUpとPageDownでページを切り替える | ON | |
タブ制御 | タブ・ページを切り替えた際に画面が隠れる場合は再表示する | ON |
ツールチップ | マウスの場合の表示位置 | 選択行の横 |
キーボードの場合の表示位置 | 選択行の横 | |
表示 | ツールチップが表示されるまでの時間 | 50→100 |
クリップボード履歴のツールチップ表示形式 | bytes→chars | |
FIFO/LIFO | FIFO/LIFOモード時のデータも履歴に保存する | ON |
FIFO/LIFOモード時に重複データを格納する | ON | |
検索 | 大文字・小文字は区別しない | ON |
検索ボックス | メイン画面に検索ボックスを表示する | ON |
定型文タブを開いている時は定型文を検索する | ON | |
その他 | 文字のカウントはバイト数ではなく文字数にする | ON |
バージョン更新チェック機能
Cliborのバージョンを自動でチェックできるようになりました。
起動時、または一日一回、自動でチェックが行われます。
設定画面から手動で確認することもできます。
新しいバージョンが公開された場合は、以下のように通知されます。
リモートデスクトップ対応
リモートデスクトップを使用して操作している場合、ホスト側のCliborのホットキーを無効にするようにしました。
これは、ホスト側とゲスト側の両方でCliborを利用している場合に便利です。
これまではホットキーで、同時に両方のCliborが表示されていましたが、リモートデスクトップを操作している場合は、ゲスト側のCliborのみホットキーが有効になります。
OSサポートバージョンの変更
今回のバージョン以降は、Windows10と11のみサポートと致します。
今回Windows8.1以降でしか使用できない処理を利用している点と、Windows8.1以下はマイクロソフトのサポートが終了している点、当方の環境が10以降しかない点などの理由があります。
ご了承ください。
挙動改善・不具合対応
細かい点を含め、挙動の変更や不具合の対応を行っています。
挙動の改善については、要望をいただいたもの、変更した方が良いと判断したものになります。
最新バージョンのダウンロードは以下をご覧ください。