速く計算するコツ

スポンサーリンク

はじめに

ここでは符を速く計算するコツを学びましょう。

まず、符計算の基本を理解していることが前提です。
また点数表の一覧も覚えておきましょう。

この時点で覚えることが多く、既に嫌気が差してくるかも知れません。

サイトによっては「符の計算は不要」「初心者でも簡単」と謳っているものもありますが、結局のところ基本の仕組みを理解し暗記するしかないです。

本アプリの練習問題や特訓モードを使い、ひたすら練習しましょう。
その上でさらにコツを知っておくと良いでしょう。

まずは本アプリの練習問題を解いてみてください。

最初のうちは時間がかかっても良いので、しっかりと計算できるようになりましょう。

符計算が必要なケース

実際に符計算ができるようになると壁に当たるのが、「速く計算できない」ということです。

「ツモだから2符、アタマが役牌だから2符、メンツは・・」というように考えると、時間がかかってしまいます。

実は符計算が必要なケースは限られています。
次のフローで確認しましょう。

上記の緑の枠は符計算が不要です。

5翻以上の場合は、翻のみで点数が決まるため符を数える必要はありません。
また、七対子とピンフは符が固定です。

赤の枠は符計算が必要です。
概ね面前ロンは40符、それ以外は30符になりやすいです。
ただし、これは「ほとんどの場合」であり、必ずしもそうとは限りません。
この場合は符を計算しましょう。

さらに速く

一瞬で点数が分かる上級者の方がいます。
多くの経験から、手牌を見て判断できるようになります。

話を聞いてみると「計算はしていない」とか「点パネしそうかどうかで判断」など、アバウトでそれぞれなのですが形で覚えているのだと思います。

何度も経験することにより、いずれはそのようになるかも知れません。
ただ、初心者が闇雲にそこを目指すのは効率が悪いです。

さらに速く符計算をするためには、もう少し考察してみましょう。

※以降、4翻以下で、七対子・ピンフを除いた場合です。
※連風牌が2符ルールの前提で解説します。4符を採用していてアタマが連風牌の時は、きちんと計算しましょう。

符計算が不要なパターン

ここでは符計算が不要な場合を確認しましょう。
形で符を判断できる場合です。

次に挙げる4パターンは、パッと見て分かりやすいのと、まずまず出現しますので覚えておくと良いでしょう。

ちなみに、メンツだけ確認すれば良いです。
アガリ方、アタマ、待ちは無視しても大丈夫です。

メンツが順子しかない

メンツが順子しかない場合は、面前ロンは40符、それ以外は30符で確定です。
明刻、暗刻、明槓、暗槓が一つも無い場合です。

以下リーチ時ですが面前ロンですので40符です。
ちなみにツモの場合は30符になります。

鳴きがあっても同様です。
この場合は30符確定です。

チュンチャンパイの暗刻が一つのみ

チュンチャンパイの暗刻が一つのみの場合は、面前ロンは40符、それ以外は30符で確定です。

以下リーチ時ですが面前ロンですので40符です。
ちなみにツモの場合は30符になります。

鳴きがあっても同様です。
この場合は30符確定です。

チュンチャンパイの明刻が一つor二つのみ(鳴き)

チュンチャンパイの明刻が一つor二つのみ(鳴き)の場合は、ロン・ツモ共に30符で確定です。

チュンチャンパイの明刻が一つしかない場合は30符です。

チュンチャンパイの明刻が二つしかない場合も30符です。

アガリ牌が明刻になるケースも同様です。(明刻が二つ)

なお、面前ロンでアガリ牌が明刻になるケースはあり得ますが、出現率が低いためここでは割愛しています。

ヤオチュウハイの明刻が一つのみ(鳴き)

ヤオチュウハイの明刻が一つのみ(鳴き)の場合は、ロン・ツモ共に30符で確定です。

なお、面前ロンでアガリ牌が明刻になるケースはあり得ますが、出現率が低いためここでは割愛しています。

初めのうちはこれらの形を頭に入れて、符を判断できるようになりましょう。
何度も特訓することにより、一瞬で点数が分かるようになるのが理想です。
さらにこれ以外の形も覚えていくと、符計算しなくても点数が分かり速くなります。

符計算が必要なパターン

おさらい

ここまで解説したパターン以外は、いよいよ符の計算が必要になります。

改めて符の基本構成を確認しましょう。

基本符必ず20符が付きます。
面前ロンの場合はさらに10符が加算されます。※1
アガリ方ツモの場合は2符が加算されます。
アタマアタマが役牌の場合は2符が加算されます。※2
待ちアガリの待ちが、単騎待ち、カンチャン待ち、ペンチャン待ちの場合は2符が加算されます。
各メンツ   各メンツの種類によって符が加算されます。

※1: 本アプリでは基本符として扱っています。
※2: 連風牌を4符とするルールもあります(天鳳や雀魂など)。一般的には2符が主流です。

重要なのは「各メンツの構成」です。
符計算が速い方は、各メンツの構成をパッと見ておおよその符を把握しています。

アガリ方、アタマ、待ちについては各メンツの構成次第ですが、無視しても良いケースがあります。
逆に言えば、特定の各メンツの構成の場合にのみ、最終的にアガリ方、アタマ、待ちの符を考慮する必要があります。

先に各メンツの符の合計を数えましょう。

順番に見ていきましょう。

メンツの符の合計

まず各メンツ以外の符は、アガリ方、アタマ、待ちの符があります。(基本符は除く)

全ての符を合計し、最終的に10符単位で切り上げますので基本符を除けば、例えば2符は10符に、12符は20符になります。

アガリ方、アタマ、待ちの符はそれぞれ2符ずつのため、ロンアガリの場合は最大4符、ツモアガリの場合は最大6符です。

例えば各メンツの合計が4符以下の場合は、それ以外の符を加算して切り上げても絶対に10符にしかなりません。

例:各メンツの符の合計:4符+アガリ方(ツモ):2符+アタマ:2符+待ち:2符=10符

この場合、仮にアガリ方、アタマ、待ちの符を加算しなくても、切り上げると10符になります。

つまり、このような場合は各メンツの符の合計だけで符が確定します。(アガリ方、アタマ、待ちを無視してよい)

ちなみに先ほどの「符計算が不要なパターン」は、各メンツの合計が全て4符以下のため、アガリ方、アタマ、待ちを無視しても符が確定できます。

重要なのはメンツの符の合計です。

以下のテーブルに整理しました。

メンツの符合計全ての符を加算して切り上げた符
(基本符は除く)
全計算
0符10符
ピンフを除くため、アガリ方、アタマ、待ちのいずれかの符が加算される。
2符10符
4符10符
6符ロン:10符
ツモ:10符or20符
8符10符or20符
10符10符or20符
12符20符
14符20符
16符ロン:20符
ツモ:20符or30符
18符20符or30符
20符20符or30符
22符~以降、基本は同じ

「全計算」列は、アガリ方、アタマ、待ちの符を加算する必要があるかどうかです。

✕の場合は、各メンツの符の合計だけで符が確定します。
なぜならアガリ方、アタマ、待ちの符を加算してもしなくても、切り上げると必ず同じ符にしかならないからです。

△の場合は、ロンアガリの場合は、アガリ方、アタマ、待ちを無視しても良いですが、ツモアガリの場合は加算する必要があります。

〇の場合は、ツモ・ロンアガリ共に、アガリ方、アタマ、待ちを加算して切り上げる必要があります。

各メンツの符の合計の下一桁を確認すると良いでしょう。

  • 2,4符の場合は✕
  • 6符でロンの場合は✕
  • 6符でツモの場合は〇
  • 8,10符の場合は〇

全ての符を加算して切り上げた符が確定した後、基本符を加算します。
面前ロンの場合は30符、それ以外は20符です。

改めて流れになります。

  • 各メンツの符の合計を算出
  • 下一桁を確認し、全計算が必要か確認
  • 全計算が必要な場合はアガリ方、アタマ、待ちの符を加算し、合計を切り上げる
    不要な場合は、各メンツの符の合計だけを切り上げる
  • 基本符を加算する。面前ロンの場合は30符、それ以外は20符
    →最終的な符が確定

これですべての解説は終了です。

仕組みを理解した上で、実際に例を見てみましょう。

全計算が不要なケース

まずは各メンツの符の合計を算出します。

以下の各メンツの符の合計は12符です。
この場合は、アガリ方、アタマ、待ちを気にする必要はありません。

各メンツの符の合計は12符ですので切り上げると20符になり、基本符の20符を加算すると最終的な合計は40符です。

面前ロンの場合です。

各メンツの符の合計は12符ですので切り上げると20符になり、基本符の20符と面前ロンの10符を加算すると最終的な合計は50符です。

ヤオチュウハイの暗槓が一つのみも同様です。
各メンツの符の合計の下一桁が2ですので、アガリ方、アタマ、待ちを気にする必要はありません。

各メンツの符の合計は32符ですので切り上げると40符になり、基本符の20符と面前ロンの10符を加算すると最終的な合計は70符です。

全計算が必要なケース

まずは各メンツの符の合計を算出します。
以下の各メンツの符の合計は10符です。

この場合は、アガリ方、アタマ、待ちを確認します。

各メンツの符の合計:10符+アガリ方(ツモ):2符+アタマ:0符+待ち:2符=14符

切り上げると20符になり、基本符の20符を加算すると最終的な合計は40符です。

面前ロンの場合です。
以下の各メンツの符の合計は8符です。

この場合は、アガリ方、アタマ、待ちを確認します。

各メンツの符の合計:8符+アガリ方(ツモ):0符+アタマ:2符+待ち:2符=12符

切り上げると20符になり、基本符の20符と面前ロンの10符を加算すると最終的な合計は50符です。

まとめ

最終的なフローは以下のようになります。

最初のうちはこのようにきちんと考えて計算しましょう。
その上で、本アプリの練習問題や特訓モードを使い、何度も何度も練習しましょう。
きっと、パッと見て点数が分かるようになります。

ここまでの解説は一例ですので、皆さんの分かりやすい方法で符計算を考えてみてください。

あとがき

ここまでの解説は、アバウトにではなく根拠と手順を明確にしました。
最初のうちは仕組みを覚え、きちんとケースを考え計算を行い、正確に点数を出せるようにしましょう。

当然ですが、上級者の方はここまで考えていません。
参考までに「形で覚えている」をもう少し補足します。

例えば白の暗刻と發の明刻があり、他は順子のみとします。

きちんとした手順は「8符と4符を足して12符、他の符を足して切り上げて40符」でしょう。

速い方は「白の暗刻と發の明刻で12符」と見えています。
先ほど解説した通り、12符ですのでメンツ以外の符は加算する必要はなく、そのまま切り上げて40符になります。

結果的に、この手牌を見て40符と判断できます。
さらに計算が速い方は、符を考えずともこの形で点数が分かります。

本アプリの特訓モードで、ひたすら解いてみましょう。
きっと速く計算できるようになります。

タイトルとURLをコピーしました